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イルミネーション…現代のコミュニケーション!
2007-12-04 Tue 23:32
師走になり、クリスマスツリーが街のあちこちに輝いて、先急ぐ人の足を停めています。キリスト教とか関係なく、美しいですね。

 芸術の本来の役割は人を魂から感動させ、安らぎを与えることなのではないかと思います。
クリスマスとは、本来、キリストの生誕を祝う祝祭ですね。欧米では、1月6日までを降誕節として、祝うようです。日本では、正月を含め、年末年始の過ごし方のほうがもりあがりますね。一神教と自然を崇拝する多神教文化との違いかもしれません。神道の興隆につながった日本では、自然との調和が神そのものであり、生活そのものでしたし、科学が進歩した今でも、それは変わっていません―正月は、盛大に祝った一昔前とはだいぶん変わってきていますが。

 イルミネーションで思い出すのが、芸術と宗教との関連性です。日本に仏教が伝わったとき、仏像や絵画など仏教美術も同時に伝わり、日本の自然との調和とうまく融合し、独特の美術が発展しました。仏像からその周辺の風景画、庶民レベルの審美的なものへと変遷していっているかに見えます。

 室町、安土桃山時代など、鞍作止利など仏像を作る芸術家が出ていますね―仏師といいます。桃山時代では、狩野永徳など狩野派の襖絵や後に琳派として尾形光琳などへと連綿と続くことになる芸術の先駆者・俵屋宗達など自然を基調とする芸術が花開き、貴族から町民へとテーマが広まり、幻の東洲斎写楽の大首絵などへと、芸術の焦点が限られた富裕層から一般庶民にまで広まってきました。

東洲斎写楽

狩野派

 生活にゆとりがでると、人は、美を求めるのでしょうか? それが人の本能なのでしょうか?‐定かではありませんが、必然的に美を求めるのでしょう。近年、京都を訪れる外国の方々が増えています。規模の芸術である西洋に対して、小さいものに美的ものを集約している日本美はどことなく気を引くものがあるのでしょう―。

 イルミネーションは、キリスト教の祝祭をベースとして、ツリーに飾り付けたものが当然起源ですが、その本来の意味を離れ、“美”が一人歩きし、行きかう人を魅了しているのは、社会の文明が高揚し、そこに住む人々の求める審美眼も総合平均化して向上したのでしょう。



 美は、視的感覚に訴えて、こころを揺り動かします。これも、コミュニケーションの一種ですね。ことばだけではないコミュニケーション。ことばだけで伝えるよりも、昨今発展したDTPなどを駆使して、グラフィックスで装飾して伝えると、説明を多くすることなく伝わることがあります。現代は、出版手法を含め、すべてが美術を内包して、社会が進んでいっているような気がします。


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