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技術翻訳と文芸
2007-10-19 Fri 16:16
翻訳といっても、世間一般では、その具体的な事情はあまり知られていませんね。クライアントとお話をするたびに、最近よく思います^^; おそらく世間でいう“翻訳”というのは、“翻訳家”という意味で解釈されているものでしょう。『ハリーポッター』とかが空前のブームになりましたが、あのような小説っぽい文書を翻訳する人を“翻訳家”といいます。この翻訳家には、語学力が必要なのは当然ですが、実はその本人が小説家になるくらいの発想力、想像力、創造力、文章力が必要ともいわれます。これは、それなりの才能が必要で、なれる人は限られてきますね◎_◎

でも、SOHOとかで、「翻訳」という広報を出している人は、実はその多くは技術翻訳をする人で、“翻訳者”というのです。いろいろな分野があり、工学、機械、エレクトロニクスやインターネット、ネットワーキング、IT通信、コンピュータソフトウェア、ハードウェアなどなど。仕事内容としては、取扱説明書や指示書の翻訳などになり、もっと広義では、産業翻訳ともいわれます。小説などの翻訳ほどに創造力などは必要ないと思いますが、やはり特定業界の事情をよく知り、その業界に適した表現ができる“表現力”が求められます。私は、翻訳は、art of expressing だと思っています。
前に少し書いたように、日本語の助詞(て・に・を・は)が違うだけでも意味がかなり変わりますし、同じ単語を使っても、分野、業界が異なれば、意味が違ってきます。install=機械関係では「据え付ける」などという日本語になりますが、コンピュータソフトウェアでは「インストールする」などとなります。業界事情を知るとともに、論理展開をよく知って、独自の表現、しかも顧客に分かりやすい翻訳文にしなければなりません。

その辺が、各翻訳者の腕の見せ所ですね^^ 世間全般がその辺の事情を分かってほしいとは思いませんが、せめて翻訳をしようとする企業は、自社PRをより正しく、的確にするために、その理解がほしいところですね^^ 当然、翻訳する人も、翻訳する企業やその業界事情を理解した上で、請け負います。お互い気持ちのよい仕事関係を結びたいので、ちょっとの気遣いをしていきたいものですね―。

翻訳=英語やその他外国語ができるだけはない、だから、翻訳のプロがいるんですしね^^ 狭い上に特殊な業界におかれているだけに、理解者がほしいと願いながら、つい、愚痴みたいな話になってしまいました…。


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